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源にふれろ ― Tapping the Source

8/4/2008

   

読書はほぼ毎日してるんですが
しばらく、コレという本に出会ってませんでした。

「ちょっと消化不良ぎみ。。」と思っていたところ
この小説はよかった!!

『源にふれろ』 ケム・ナン ― Tapping the Source by Kem Nunn

著者はSurfer Magazine の寄稿者で
もちろん、サーファーやサーフィンのシーンもたくさん登場するのですが
“サーフィンの小説” だと思うと、あてがはずれます。

これは、ある思いを秘めて行方不明の姉をさがす少年/ 青年の
孤独と痛みと喪失と成長の物語。

でも、青春小説とくくるのもちょっとな…
むしろノワール色が強い感じ。
かれの経験した孤独と痛みと喪失は
思い出なんかにはならず
この先の人生に影を投げかけつづけるだろうから。

内容については、くわしく書きません。
ちょっと難アリかな? と思うところもありましたが
こまかいことはいいんです(笑)

この小説読んでるあいだ、頭のなかを流れてた曲

♫ Helplessly Hoping by Crosby, Stills & Nash

手ざわりが似ていると思う小説

『カリフォルニアの炎』 ドン・ウィンズロウ ― >California Fire and Life by Don Winslow
『終わりのないブルーズ』 クリストファー・クック ― >Robbers by Christopher Cook

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be peaceful and positive

6/10/2008

しばらく前に読んで、大好きになった小説があります。

わたし、印象深い文章は、ポストイットでマークしていて
気がつくと、大切にしている本は
大量のポストイットがビラビラな状態。
本への愛情度が一目瞭然です(笑)

もちろん、この小説にもたくさんのビラビラが。
なかでも特に、
主人公が “ポジティブでいるために実行する方法” が心に残りました。
コレ、個人的に「いける!」と思ったので
勝手ながら、かなり要約・割愛して書いてみます。

危険なのは、マイナスの感情が引き起こす痛みに名前をつけて
いつも心に置いてしまうこと。

美しい感情(愛情とか喜びとか)を苦しみに変えないために
彼女はこんな方法を実行した。

どんなに些細でもいいから
ポジティブな気持ちになったら
(嬉しかったりワクワクしたり)
笑顔で空を見上げて、生きていることを感謝する。

反対に、ネガティブな気持ちになったら
心が不平を言いはじめたり
自分が言ってしまった間違ったことを後悔しはじめたら
こう思ってみる。

「そんなことを考えていたいなら、お好きにどうぞ。
わたしはもっと大事なことをするから」

そして、まわり(見えるもの・聞こえる音etc…)に注意を向ける。
マイナスの感情や記憶が戻ってきたら
いったん受け入れて、でも退けて
何度だってこのプロセスをくり返す。

かなりグッときました。
マイナスの感情を手放すって、大変だけど大切。

そして、コチラ↓も。
最近いただいた本にあった一節の要約です。

いつも喜んでいることはできないかもしれない
でも、いつも平和でいることはできる

ポジティブって
別に、元気だとかいつもハッピー、ってことではないと思うんですよ。
ピースフルに、前を向いて自分らしくある、というのが個人的な理想かなぁ。
あと、いろいろ後悔しない!
どうしようもないことを悩まない!
……難しい(笑)
でも、そうあろうと努力することにこそ、価値があるはず。

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