2/22/2010


© Herald Tribune

アルペンスキー男子滑降の銅メダル
スーパー大回転の銀メダルにつづき
Bode Miller がついについに、スーパー複合で金メダル!!!

トリノのときとは比べものにならないほど
期待がうすかったバンクーバー。
ふたを開けてみれば、
いままで行われたアルペン競技すべてでメダル獲得
という大快挙!!

「メダルなんて重要じゃない。自分が楽しむことが大事」と言いつづけたきた
憎まれっ子のボーディ・ミラー(ボード・ミラー)ですが
そこにあったのは
「すばらしいレースをしなければ、メダルを獲ったとしても意味がない」という信念。
ただ、いきがっていたわけじゃないんですね。
でも、その意図がただしく伝わっていなかったのは事実。

バンクーバーオリンピックでは
記者会見の態度を見ても、報道されるコメントを読んでも
あきらかにいままでとはちがいました。
ケガのため、満足に練習できなくても
(いまも左足首は腫れているそう…)
なにがなんでもいい滑りをする、という決意が感じられて。

だから、男子フィギュア・髙橋大輔選手銅メダル!!!の感動が
まだまだ残っているなかのこの金メダルには、ホント朝から涙。
後半のスラロームがおわったとき
ものすごくホッとしていたボーディを見て
「こんな顔するんだ。。」と、それだけで感激しちゃいました。

ワールドカップ通算32勝。
名実ともに世界を代表するアルペン選手― ボーディにとって
これが初のオリンピックの金メダルです(感涙)

今回会場に駆けつけているお父さん* は
こんなふうにおっしゃっています。
* ボーディのレース前後カメラに映る、サングラスをかけていらっしゃるかた?
「彼の肩には、たしかになにかがかかっていた。
彼にとっては楽しむことがなによりだったんだけれど
それをなくしてしまっていた。

ずいぶん前に転戦中のボーディを見たとき
『スキーする喜びをなくしてしまったようだね』と言ったんだ。
『もしハッピーでなかったら、うまく滑れっこない』と。
それが、トリノでのキーポイントだった。

(アルペン複合を終えたとき)ボーディは楽しんでた。
それが顔に出ていたよ」

トリノから4年。
競技生活最悪の成績に苦しみ、ケガをして、引退も考えて。
そのうえで、ようやく掴みとったオリンピックのメダル。
しかもひとりで3色!!
ボーディ、ほんとうにおめでとう!!!

» Bode takes gold in super combined
» Bode finally earns Olympic gold

「いろんなものすべてを棚上げして
ただ子どもみたいにレースを楽しむのは
信じられないくらい難しいことだよ。
年寄りたちがどんなことを言うかなんて考えない。
ただ進みつづけるんだ、
速く滑るのが大好きだから、努力するのが大好きだから。
それはかけがえのない思いなんだよ」

「信じられないよ。これ以上は望めない。
ほんとうに完璧だよ。

(ゴールしたとき) 自分が勝つとかメダルを獲るとか
全然わからなかったんだ。
あんなふうに滑れたことに、超超興奮してた。

オレは100%の気もちでスキーした。
ほんのちょっとだってためらわなかった。
それってサイコーだよ。
ほかに言うことなんてない。
どんなふうにやり遂げたか、どんなふうに滑ったか。
これからの人生でずっと誇りにしていくと思う」

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