11/21/2008
ドキュメンタリー好きで、
NHK の「BS 世界のドキュメンタリー」 と教育テレビの「地球ドラマチック」 は
欠かさずチェックしてます。
さいきん観て、とってもおもしろかったのが
Twenty Twenty Television 制作、イギリスの公共放送BBC2 が放送した
『クワイア ボーイズ』― The Choir: Boys Don’t Sing
『クワイア ボーイズ』 予告動画
» The Choir is the perfect antidote to reality TV’s nastiness
「地球ドラマチック」では前・後編 として
「BS 世界のドキュメンタリー」では本来の4回シリーズとして、放送されました。
• 第1回 カッコ悪くて歌えるか!
• 第2回 素直になれば
• 第3回 涙の説得工作
• 第4回 まさかまさかの大舞台
Lancaster School Choir sings ♫ Stand By Me ~ ♫ Beautiful Girls (by Sean Kingston)
舞台は、イギリス中部の都市レスターにあるThe Lancaster School 。
スポーツで有名な公立男子校で、
もちろん合唱なんてやりたがる生徒はいません。
そこに、ロンドン交響楽団付属の合唱団指導者
― Gareth Malone がやって来ます。
どうやら、このドキュメンタリー―The Choir はシリーズらしく、
2006年に製作されたSeason 1 は
合唱経験のないNortholt High School の生徒たちを
2年ごとに開催され、世界中から数百もの合唱団が集まる
World Choir Games (合唱オリンピック)に出場させる、という内容だそう。
そして、9ヶ月間で、ヤル気ゼロだった生徒たちを
ついに、イギリスのクラッシック音楽の殿堂― The Royal Albert Hall で行われる
Music For Youth Schools Prom で歌えるまでに指導する、というもの。
この番組はイギリスでヒットした、とのことで
合唱指揮者のギャレス先生は、大人気になったようです。
たしかに、若いしけっこうオシャレだし髪型いい感じだしメガネかけてるし 。
とあるシーンで着ていたスーツなんて
風で裾めくれたら、裏地がサファイア・ブルー だったんですよ!
そしてなによりも、一生懸命生徒を教える姿がカッコいい!
ただいま、「BBC の産んだ予想外のスター」 と呼ばれてるらしく(笑)
女性だけじゃなく、ゲイのみなさまにも人気とか。
ちなみに、このギャレス先生は
なんと、ドキュメンタリーの制作会社が
“community choirmasters” でググッて探したそうで(笑)
たまたまこんなイイ人が見つかって、よかったですね~
» Interview with Gareth Malone from “Music Manifesto”
» ‘Music raises people up; they find the best of themselves by performing’
» Gareth Malone: Note perfect
そんなギャレス先生、ランカスター校に来た初日に
イキナリ、生徒の前で
「♪乙女が~どうの~こうの~」という伝承歌を、思いっきりクラシカルな唱法で歌い
案の定ドン引きされてました(笑)
思わず下を向いて笑いをこらえる生徒たち。
「合唱!? そんなのやるかよ!!」
…… だよね。
その彼らが、9ヶ月後
大きく口を開けて、まっすぐ指揮を見つめて心から歌うようになるなんて
筋書き上予想はできていても、やはりとっても感動しました。
背景にある、生徒ひとりひとりのドラマや
カメラのまえで口にすることばも、胸をうちます。
子どもだからこそ、人の心がちゃんとわかる。
熱心にやさしさをもって接するギャレス先生の本気は
ビックリするくらい、生徒たちに届いていました。
そして、感動するだけじゃなく
思わず笑っちゃう場面があるのもいい!
だって、独唱のオーディションにきた生徒、
よりによって選んだ曲が
The Verve の♫ Drugs Don’t Work ですよ。
なんでコレにしたのよ(笑)
ま、Verve の曲って、なんか合唱にしっくりくる感じはするんですけどね。
この『クワイア ボーイズ』、
すばらしいドキュメンタリーなので、再放送されることがあるかもしれません。
そのときは、ぜひご覧ください。
元・合唱団員のわたしは、観ていてそうとう歌いたくなりました♪
ぜんぜん関係ないけど
ランカスター校の上級生たち、髪型がいいです。
制服だから、髪でおしゃれしてるんだろうな~
そして、そんな髪型で、なんとなく聴いてる音楽がわかる感じ(笑)
「あ、この子ガレージ・ロック好きそう」とか。